カルピンのつぶやき 何でも書く

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父親が死にそうになり気付いた大切な事

こんにちは。

 

今回は、急性心筋梗塞で天国に旅立つ寸前だった父親の話をしてみたいと思います。

 

普通の何もないある金曜日でした。
時間は、午後3時を過ぎたくらいで、突然電話がなりました。それは、姉からでした。金曜日のこんな時間に電話がかかってくるなんて.....
正直、いやな予感しかしませんでした。

電話を取ってみると、姉から『お父さんが会社で胸が痛くて倒れて、救急車で運ばれた』と、嫌な予感が的中しました。
まだ、この時の自分はまだ冷静でした。
姉からも大丈夫だから、安心しといて。
またすぐに電話するねと言われました。

 

当時の私は都会に住んでおり、他の家族(父、母、姉)は地方に住んでおりました。すぐにでも、駆けつけたい気持ちでした。

しばらくすると、また姉から電話がかかってきました。緊急手術をすると、いうことでした。医師から同意書を渡され、母がサインしたそうです。


「手術」と聞いたとき、ほんの一瞬だけ最悪の事態を想定しましたが、すぐに冷静になりました。自分の心の中では、90%くらいは大丈夫だろうという感じでした。

とにかく、自分には無事に手術が終わることを祈ることしかできなかったので、なるべく考えることをやめるようにしていました。
 

それから、40分後くらいだったと思います。また、姉から電話がかかってきました。


その内容は、父は何度も心停止を繰り返しており、非常に危険な状態であるということでした。病院の方からは、覚悟を決めて下さいということでした。

姉は、またそれを淡々と話すのです。

 

対照的に、

 

私はその知らせを聞いた瞬間に、自分の胸に槍を突き刺されたような
衝撃を受けました。それと同時に、涙があふれてきて私の視界を遮ります。正しい呼吸の仕方も忘れるほどでした。


その後、30分くらいは立ち眩みや吐き気などにも襲われ、その時にこれが
「本当に辛い」ということなのだと感じました。


しかし、時間が経つにつれてさっきの自分が「嘘」に思えるくらい、冷静になれました。


「ああ、ついにお父さんが死ぬんだ」
「いずれ、この日が来るのは分かっていたけれど.....」
「ありがとう、自分を育ててくれて...」
「一生懸命生きていくよ」

など

様々な思いが溢れてきました。

当たり前にいた存在がいきなり、この世からなくなってしまうとき本当に大切なことに気づかされました。


人は失ってからじゃないと、本当の価値を理解することができないと、
目の前に残っている人、ものがどれだけ大切な存在であったかということ。


その当時の自分は、理想ばかりを求め、お金はもっと欲しいし、いろいろな人からの名声も欲しいし、
素晴らしい友達にもたくさん巡り合いたい、素敵な恋人だって欲しい。


常に、他人と比べて自分に「ない」ものを求めてしまい、どこか心の中にぽっかり穴が空いたような状態でした。

 

いろいろなことに考えを巡らせていると、また携帯の音が鳴りました。姉からでした。

 

父が、危機的な状況を脱したいうことでした。

 

その言葉がどれだけ自分の心を震わせたか、嬉しさのあまり涙がまたこみ上げてきました。
その自分に姉はこう言います。

「生きてたんだから泣くな、死んでから泣けと」
「とりあえず、良かったね」と

で、少し話をして電話を切りました。

 

自分には、こんなに素晴らしい家族がいるということに幸せを感じたことはありませんでした。


自分に「ない」ものを求めてしまっては人間はずっと幸せにはなれないと感じました。
自分に残っているものを考えること、それだけでいのだと思いました。

 

この後、詳細な情報をいろいろ教えてもらいました。
そこには、偶然の積み重なりが父の命を救ったということでした。

 

・父が会社で倒れたこと
周りにいる人がいる状況で倒れたのは不幸中の幸いと言えます。これがもし、人のいない場所だったり、
車の運転中だったりすれば、最悪の事態になっていたかもしれません。


・比較的近い病院に運ばれたこと
後から家族が医者や看護師から聞いた話だったそうだが、5分ほど遅ければ命がなかったかもということでした。
その時の市内の救急担当の病院が比較的近かったことは、一番よかった偶然と言えます。

・評判の良い病院であったこと
そこの病院は優秀な医師が多くて、市内でもかなり評判が良かったところです。術後のケアも素晴らしくて
本当に感謝しております。

・父が運ばれた時、昼勤と夜勤の交代の時間帯で多くのスタッフがいたこと
父が救急車で搬送された時、ちょうど昼勤と夜勤の交代で多くのスタッフがいて、処置に取り組めたこと。
もし、この時にスタッフが少なかったらと思うと、ゾッとします。


いろいろな要因が重なったことは、本当に奇跡だと思います。
自分は神様とかあまり信じないタイプですが、このときは神様に「父を救ってくれて、ありがとう」
と心の底から思いました。

倒れる前は、毎日のようにタバコを吸っていた父が、今では全く吸わないようになりました。
医者に止められたんですけどね(笑)


今回の件で、家族の絆は一層深まりいろいろな事を感じさせてくれました。
今では、良い経験だったのではと思います。